今日はシルバー世代の方(ここでは便宜上、定年を迎えられた方・事業を後継者に譲られておられる方など、仕事の第一線を引かれている方をシルバー世代と呼ばせていただきます)の資産運用方法について、とりわけ2014年から始まるNISA制度の活用法について述べさせていただきたいと思います。
NISAで考えるシルバー世代にとって大切な「お金の問題」とは?
シルバー世代にとって、これからの人生において「お金」という問題は現実的な、非常に大きな問題となります。
シルバー世代に大きな負担
消費税の8パーセントへの増税(その先の10パーセント)、年金からの介護保険料の天引き、医療費負担の増加など国の政策は、シルバー世代に大きな負担を求める方向性で進んでいることは明らかな状態です。
一方で、シルバー世代の方には、20年、30年という人生の時間がまだまだあります。このような中で現実的な問題として生活していくための「お金」はとても大切なものです。
しかし、シルバー世代の方にとっては、就労・稼働による収入は、下の世代の方と比べた場合、圧倒的に不利であることは否定できません。
現在の長寿の時代にあっては、シルバー世代の方のお金は現実的な問題として年金だけでまかなうのでは、やや苦しいという状態になりつつあります。
そこで、一つの方法としてご自身ではなくお金に働いてもらうこと、つまり「投資」をはじめるということがお金という切実な問題に対処する一つの方法ということができ、そこにNISAが関係してきます。
NISAで投資について考えてみる
「投資」は、全くご経験がない方も多いと思われます。また、「投資」などと言えば、詐欺・破産・相場師など非常に良くないイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。そのご判断はとても重要なものです。
投資は、(それこそ詐欺でない限りは)自己判断・自己責任で利益も損失も負担しなければなりません。
しかし、投資は社会・市場にお金を流出させて、社会の発展のためにお金を動かすというとても意義のある行為です。
また、資産を増やされることはこれからの20年、30年の人生にやりがいと潤いを与えるとともに、資産を増やして様々な出費に対応することが可能となります。
投資については、若いうちから触れておられる方は特に抵抗はないかと思われますが、シルバー世代になって投資を始められる場合には、まずは、投資というものの価値について一度ご再考されてみることから始められることをおすすめします。
シルバー世代の方が投資を始められる際に、決して忘れていただきたくないポイントが3つほどあります。
絶対にハイリスクな金融商品には手を出されないこと
ハイリスクな金融商品とは、例えば、値上がりすれば大きな利益が期待できるものの、「大はずれ」してしまう可能性がある海外の株式などが挙げられます。
人間は大きな損失を出すとどうしても取り返したいと考えてしまいがちです。
また、シルバー世代の方は、若い世代と比べて、働くことで損失を取り戻すということが難しいということは否定できません。
そのため、「大はずれ」の損失を出してしまった場合には、その損失の回復は非常に難しくなります。そのため、リスクが少ない商品を選びたいものです。
具体的には、投資信託と呼ばれる商品が、リスクが少なくておすすめできます。
投資に回すお金は、ある程度確保した上で、投資を行う
銀行の窓口等に行くと、どうしても投資をすすめられ、生活の資金まで投資資金に回してしまうケースがあります。
そのため、ご自身で年金を中心とした収入・これまでの貯金額などをしっかりと試算され、あくまでも生活資金を確保した上、その他のお金で投資はされてください。
決してうまい話は存在しないという、極めて基本的なことを認識する
投資にうまい話は絶対にありません。コツコツと少しずつ資産を蓄えていくのが投資の基本的なあり方です。
悪い人間は極めて言葉巧みに、近づいてきますので、おかしいと思った際には「投資にうまい話はない」という基本を是非とも、思い出していただきたい次第です。
今回のまとめ
先ほど紹介した3つのポイントをしっかりと頭に入れながら、投資をしてもらいたい。
また、投資をするにあたって、まだNISAの事をあまり知らない・デメッリっとなどあるんじゃないの?と不安に思う方は、一度NISAとはを参考にしてもらうといいでしょう。私も最初参考にさせていただきました。
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